対策
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こんにちは。クラタク(@kuratak05)です。
前回まで「VIXが25以上のときに買えば1年後100%利益が出ている」というデータについて、
リセッション(景気後退)期間ではどうなのるのか、検証しました。

リーマンショックとITバブル崩壊を元に検証しましたが、直視するのはツラい結果になってしまいました。


これらの結果を受けて、どのように対処するかについて考察します。
このシリーズは今回が最後です。

About me この記事を書いた人

クラタク 30代・子持ちサイドFIRE(セミリタイア)達成 庶民的な収入でも節約・投資・ポイ活を徹底した結果、サイドFIRE(セミリタイア)達成。  今は好きなことをして生活しています。 真似していただければ、誰でも経済的自由が手に入ります。 生きることにお金は必要ですが、 お金のために生きると苦しくなってしまいます。 お金に困らない、楽な生き方を発信中。


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結論

現在のステージが分かれば、VIXでタイミングを計る。
分からなければ、コツコツと積立て投資

整理します

リセッション1年前

リセッション1年前に、
VIX25以上のタイミングでスポット買いをしても
その1年後に利益は出ていない可能性が高いです。

つまり、VIXがどんなに高くなっても、1年で利益を得ることを望まない方が良いです。

リセッション中

ITバブル級のリセッションだと、VIXは機能しませんでした。
やはり、VIXがどんなに高くなっても1年で利益は望まない方が良いです。

一方、リーマンショックの場合、VIXが35以上でNasdaq100は確実に利益が出ており、
S&P500は、VIX40以上でほぼ利益が出ました。

通常期

「リセッション1年前」でも「リセッション中」でもない「通常期」の場合、

VIX25以上のときの株価は1年後に100%上昇している

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これは、以前よりご紹介している野村アセットマネジメントさんの検証結果です。

足元の状態を把握する

現在のステージは?

よって、重要なことは、足元の市況が
「通常期」「リセッション1年前」「リセッション中」のどのステージなのか
把握することが重要になってきます。

そこで登場するのが、逆イールド指標です。
逆イールドは、長期金利と短期金利の利回りが逆転する現象です。
逆イールドが発生すると、2~3年後にリセッションに入る可能性が高いです。
詳しくはこちらをご覧ください。


ちなみに2022年2月22日現在の長短金利差は、0.45
まだ逆イールドにはなっておりません。

直近で逆イールドが発生したのが、2019年8月です。
その7か月後にコロナショックにより、リセッション入りとなりました。
ただし、例を見ない金融緩和により、その期間は2020年3~4月の2か月のみという、
やはり例を見ない短さでした。

今までの歴史を振り返ると、
逆イールドリセッション」がセットです。
つまり、「逆イールドリセッション回復リセッション」はなかったということです。

つまり、次のリセッションが起こるまでに逆イールドが再度発生することになります。

その仮説に基づくと、現在は「リセッション中」ではないことはもちろんのこと、
「リセッション1年前」でもなく、「通常期」の可能性が高いです。

なぜ断言できないの?

可能性が

という歯切れの悪い表現になってしまうのは、
逆イールド発生からリセッション入りまでの期間によるものです。

逆イールドが発生してから、リセッションに入る期間は、過去の平均は2~3年です。
しかし、先ほど触れましたが、2019年8月に逆イールドが発生してリセッションに突入したのは、7か月後でした。

1年かからなかったのです。

逆イールドとリセッションの期間

もし、今後3か月後に逆イールドが発生し、その7か月後にリセッションに突入したとしたら、
現在は「リセッション1年前」ということになります。
その場合、VIXがどの基準であっても1年後に利益が出ている可能性は低くなります。

まとめると・・・

定期的な積み立て投資は継続することを前提として、
スポット買いをするタイミングにVIXを使うとしたら・・・

  • リスト積極的にリスクを取って買いたい人は、現在は「通常期」として、VIX25以上のタイミングで買う(もしくは30以上)
  • 恐がりで1年後に含み損になっているのがストレスな人は、買わない。

私はこうする

私は長期インデックス投資家です。
最低10年、基本20年以上の視点で投資をしています。

今回の検証で
「リセッション1年前」という特殊な1年と
「ITバブル崩壊」級のリセッションでなければ、
VIX35以上の水準でNasdaq100は確実に、
VIX40以上の水準で買えばS&P500は高い確率で、
1年後に利益が出ていることが分かりました。

そして、1年後という縛りがなければ、数年後には100%利益が出ています。

FIRE管理人FIRE管理人

1年後に利益が出ていればいいな。
1年後でなくても数年後に利益が出ていればいいや。

と考えているので、スポット買いをするときには、VIXの水準をある程度の目安にしようと思います。

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現在が「通常期」「リセッション1年前」「リセッション中」のどのステージなのか、分かればもっと効率の良いタイミングでスポット買いができるかもしれません。

逆イールドを指標にある程度予想はできます。
しかし、それは予想にすぎません。

逆イールド以外にも、「バフェット指数」や「スキュー指数」、「ヒンデンブルグオーメン」や「移動平均線の乖離率」、「月足MACDのデッドクロス」などなど、市場の状態を計ろうとする指標はたくさんあります。

しかし、それらを根拠に行動することは危険です。

自分は予想できるという過信は、誤った行動をとる原因になります。
市場は投資家心理の集まりなので、予想もしないことはよく起こります。

分からないことを理解するということが大切です。

そうすることで、どんなことが起こっても冷静に対応することができるからです。

  1. 市況を知る
  2. 重要な経済指標を知る
  3. 長短金利差(逆イールド発生)を把握する
  4. チャートでトレンドを知る
  5. そのうえで、「自分が思った方向に行かないことは多分にある」と知る

このマインドが資産を増やすために重要です。
経済に興味がない人は、①~④は不要です。
長期インデックス投資をするだけで資産は増えます😅

これから短期的には、投資家にとって苦しい期間が続くかもしれません。
VIXも乱高下するでしょう。
ボラティリティが高い相場、あるいは、下落していく相場は、
資産の積立て段階では絶好のタイミングです。

ぜひ、あなたの資産を増やす期間としてポジティブに捉えてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日をお過ごしください。


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